「POSレジって、全部でいくらかかるんだろう?」

開業準備でPOSレジを調べ始めると、「月額0円」の表示もあれば「月額1万円以上」のサービスもあって、費用感がつかみにくいですよね。しかもレジ本体の料金だけでなく周辺機器代も必要なので、「結局の総額」が見えにくいのがPOSレジ選びの難しいところです。

この記事では、POSレジにかかる費用を初期費用・月額料金・周辺機器・決済手数料の4つに分解し、2026年8月時点の各社公式サイトの情報をもとに相場を整理しました。スマレジ・ポスタス(POS+)・STORES・Airレジの比較もあわせて紹介します。

POSレジの費用は4つに分けて考える

POSレジの費用は、次の4つに分解すると全体像がつかめます。

費用の種類 内容 相場の目安
初期費用 アカウント開設・設置・セットアップ 0円から。設置・トレーニングを頼むと数万円台
月額料金 POSレジ本体の利用料 0円から1万5千円台
周辺機器 iPad・プリンター・キャッシュドロアなど プリンター+ドロアのセットで5万円台から。iPad込みなら13万円台から
決済手数料 キャッシュレス決済を導入する場合 対面クレジットカードで2%前後から、電子マネー・QRコードは3.2%台

※上記は2026年8月時点の各社公式サイトの公開情報にもとづく目安です。料金は改定されることがあるため、最新の情報は各公式サイトでご確認ください。

見落としがちなのが周辺機器と決済手数料です。機材を揃えれば初期投資は数万円から十数万円になりますし、キャッシュレス決済を受け付ければ売上に応じた手数料が毎月かかります。「レジの月額」ではなく「レジまわりの総コスト」で比較するのが、予算オーバーを防ぐポイントです。

月額料金の相場感

クラウド型POSレジの月額料金は、大きく2つのタイプに分かれます。

無料スタート型(月額0円から)。Airレジ・STORESのフリープラン・スマレジのスタンダードプランなどがこのタイプです。基本的な会計・売上集計は無料の範囲で使えて、本格的な機能が必要になったら有料プランに上げる設計になっています。

ただし「無料の範囲」はサービスによってかなり違います。Airレジは公式FAQで「レジ機能を含むすべての機能を利用制限などもなく、0円でご利用いただけます(Airレジ オーダーのオーダーシステムの機能を除く)」と案内されている一方、スマレジのスタンダードプランは1店舗のみ・商品1,000点まで・レジ端末の追加不可という条件付きです(2026年8月時点)。

サポート込み型。ポスタス(POS+)などがこのタイプで、初期設定支援・操作トレーニング・365日対応のコールセンター(10時〜22時)・駆けつけサポートがセットです。月額は公式サイトで公開されておらず、公式FAQでも「ご利用内容によって異なります」と案内されているため、金額は資料請求で確認します。

無料で始められるPOSレジを詳しく知りたい方は、無料POSレジおすすめ5選もあわせてご覧ください。

主要POSレジの費用比較【2026年8月時点】

POSレジの費用相場まとめ【初期費用・月額・周辺機器まで】 挿絵1

サロン・教室・小規模店舗でよく候補に挙がる4サービスを比較しました。

サービス 月額料金 初期費用の目安 対応端末 特徴
スマレジ スタンダード0円/プレミアム5,500円/プレミアムプラス8,800円/フードビジネス・リテールビジネス各15,400円(すべて税込・1店舗につき) 周辺機器込みで15万円前後が目安(公式FAQ) iPad・iPhone 無料から段階的に拡張できる
ポスタス(POS+) 公式サイトでは非公開(利用内容により異なる) 要問い合わせ iPad等 初期設定支援・操作トレーニング・365日対応コールセンター(10時〜22時)・駆けつけサポート
STORES フリー0円/スタンダード3,300円(税込・店舗ごと・年間契約。月額契約は3,960円) 決済端末27,720円(税込)。スタンダードの年間契約なら1台無料 iPad・iPhone(Android未対応) 決済・ネットショップ・予約とまとめて使える
Airレジ 0円(初期費用・月額費用・サポート費用も0円) 周辺機器代のみ iPad・iPhone すべての機能を0円で使える(有料のAirレジ オーダーを除く)

※2026年8月時点の各社公式サイトにもとづきます。プラン内容・金額は変更される場合があるため、申し込み前に必ず公式サイトでご確認ください。

スマレジは選ぶプランで月額が大きく変わります。総額いくらになるかは、資料請求やオンライン相談で目安をつかむのが近道です。どちらも無料で、その場で契約が必要になるものではありません。

周辺機器の費用相場

どのPOSレジを選んでも機材は別途必要です。金額を公開しているスマレジ・Airレジの公式ページから実際の価格を拾ってみます(すべて税込・2026年8月時点)。

機材 費用の例
iPad(11インチ・Wi-Fi 128GB) 58,800円(スマレジ公式の導入費用例)
レシートプリンター 51,700円(同・TM-m30Ⅲ-H)
キャッシュドロア 17,820円(同・mJ-Drawer)
バーコードリーダー(物販がある場合) 49,126円(同・SocketScan S720)
プリンター+ドロアのセット 56,100円(Airレジ スターターパック mPOPセット・iPadなし。iPad付きは130,900円)

個人サロンや教室なら、レシートを紙で出さずメールやアプリで済ませる運用も可能です。最小構成なら手持ちのiPad1台+必要に応じてプリンターで始められ、プリンターとドロアのセットなら5万円台から揃います。

逆に物販を本格的にやるお店は、バーコードリーダーやカスタマーディスプレイまで必要です。スマレジ公式の導入費用例では、機器一式に導入サポートを加えて合計304,386円(税込)となっています。

全体感としては、スマレジの公式FAQが「1店舗での導入の場合、周辺機器を含めた初期費用はおおよそ15万円前後が目安です」と案内しています。iPadから買い揃えるなら15万円前後を基準にすると計画が立てやすいですね。

各サービスの費用感を詳しく

スマレジ:無料から「育てられる」レジ

スマレジは無料のスタンダードプランから始めて、成長に合わせて有料プランへ段階的に上げられる設計です。月額(税込・1店舗につき)はプレミアム5,500円、プレミアムプラス8,800円、飲食向けフードビジネスと小売向けリテールビジネスが各15,400円です。

プラン選びで気をつけたいのが機能の境界線です。2026年8月時点の公式サイトによると、

  • 複数店舗管理・ユーザー権限設定・外部システム連携・スマレジAPI → プレミアム(5,500円)以上
  • 顧客管理(10万件)・ポイント管理・電話サポート・セルフレジ・自動釣銭機連携 → プレミアムプラス(8,800円)以上
  • 売上分析は日別・時間帯別・商品別ならスタンダードでも使えて、月別の集計はプレミアム以上

という区切りです。「顧客管理を使いたい」が目的ならプレミアムでは足りず、プレミアムプラスが必要になる点は、予算を立てる前に押さえておきましょう。

なお、レジ端末は1店舗につき3台まで利用でき、追加は別途1,540円(1台/税込月額)。スタンダードプランでは端末を追加できません。

もうひとつ押さえておきたいのが、本体のプラン料金と、あとから足すオプション料金は別物という点です。よく混同されるのが「月3,300円」で、これはPOSレジ本体のプラン価格ではなく、通信環境を確保する「ネットあんしんBOX(シングルSIM・上限20GB)」の月額、または拡張アプリ「予約管理」のスタンダードプラン(予約100件/月)の月額です(いずれも税込)。予約管理アプリは件数に応じて5,500円(300件)〜22,000円(2,500件)のプランに分かれます。本体プランと同じ「スタンダード」「プレミアム」という名前なので、見積もりでは「どちらのプランの話か」を確認しておくと安心です。

プラン別の詳しい内容はスマレジの料金プラン完全解説にまとめています。

ポスタス:サポート込みで見積もりベース

ポスタス(POS+)はパーソルグループのポスタス株式会社が提供する業種特化型POSレジです。美容サロン向け・飲食店向けなど業種別の製品があり、公式サイトでは初期設定支援や操作トレーニング、365日対応のコールセンター(10時〜22時)、回数無制限の店舗駆けつけサポートが案内されています。最長5年のハードウェア保証「POS+ care」もありますが、こちらは有償オプションと明記されています。見積もりに含めるかどうかもあわせて確認しておきましょう。

料金は公式サイトで公開されておらず、公式FAQでも「ご利用内容によって異なります」として資料のダウンロードを案内する形です。金額を知るには資料請求か問い合わせが必要なので、比較したいなら早めに取り寄せておくと余裕ができます。

「レジの設定に時間をかけられない」「ITに自信がないのでプロに任せたい」方は、見積もりを取ってみる価値があります。特徴の整理はポスタスの料金プラン・導入費用を徹底解説でも紹介しています。

STORES:決済・ネットショップとセットで考える

STORESはPOSレジ・決済・ネットショップ・予約をまとめたパッケージプランの形で、**フリープラン(月額0円・基本機能のみ)とスタンダードプラン(月額3,300円・税込・店舗ごと/年間契約。月額契約は3,960円)**の2つから選びます。

対面キャッシュレス決済の手数料は、2026年8月時点で次のとおりです。

決済手段 フリー スタンダード
クレジットカード(Visa・Mastercard) 2.48% 1.98%
クレジットカード(JCB・Amex・Diners・Discover) 2.48% 2.38%
交通系IC 3.24% 3.24%
QUICPay+・iD 3.24% 3.24%
QRコード決済(PayPay・d払い・楽天ペイ等) 3.24% 3.24%

※年間キャッシュレス決済額が3,000万円以上の事業者の場合、対面クレジットカード決済手数料はフリー3.24%・スタンダード2.98%になります。

「1.98%」だけが独り歩きしがちですが、この料率が適用されるのは**スタンダードプランの対面クレジットカード(Visa・Mastercard)**で、電子マネーやQRコード決済はプラン共通で3.24%です。決済端末はフリープランなら27,720円(税込)、スタンダードの年間契約なら1台無料で貸し出しです。

なお、STORESのPOSレジはiPadまたはiPhoneで利用し、Android端末には対応していません(iPhoneでは機能に一部制限あり)。

Airレジ:レジ機能もサポートも0円

Airレジはリクルートが提供するPOSレジアプリです。公式サイトでは初期費用・月額費用・サポート費用がすべて0円、レジ機能を含むすべての機能を利用制限なく使えると案内されています(オーダーシステムの「Airレジ オーダー」のみ有料)。固定費を抑えたい方には有力な選択肢です。

公式に案内されている連携先は会計ソフト(フリー会計・弥生・マネーフォワード クラウドなど)や本部システム、決済のAirペイなど。iPadまたはiPhoneでの運用が前提になる点は押さえておきましょう。

開業予算はいくら見ておけばいい?

ここまでの相場をふまえると、開業予算はざっくり次のイメージです。

  • とにかく安く始めたい場合: 月額0円のプラン+手持ちのiPad活用で、月額0円。プリンターとドロアを足しても5万円台から
  • 標準的な構成: 0円〜数千円のプラン+iPadを含む機器一式で、初期費用15万円前後+月額0円〜数千円
  • サポート重視の構成: ポスタスなどサポート込み型で、月額・初期費用とも見積もりベース

これに加えて、キャッシュレス決済を導入するなら決済手数料がかかります。対面クレジットカードで2%前後から、電子マネー・QRコード決済は3.2%台が目安。売上が伸びるほど影響も大きくなるので、レジ選びと決済選びはセットで考えるのがおすすめです。

自分のお店に合うPOSレジの選び方は、サロン向けPOSレジの選び方ガイドで詳しく解説しています。

よくある質問

POSレジの費用相場まとめ【初期費用・月額・周辺機器まで】 挿絵2

Q. 月額0円のPOSレジに落とし穴はない?

A. レジ本体は本当に無料で使えます。ただし周辺機器代と決済手数料は別途かかるので、「完全にタダ」ではなく「固定費がかからない」と捉えるのが正確です。無料プランの範囲もサービスごとに違い、スマレジのスタンダードプランは1店舗のみ・商品1,000点まで・レジ端末の追加不可で、顧客管理はプレミアムプラス(月8,800円・税込)以上が必要です。

Q. 周辺機器はどこまで揃えるべき?

A. 業態次第です。予約制の個人サロンならiPad1台で回ることも多く、物販中心ならプリンター・ドロア・バーコードリーダーまで必要です。最小構成で始めて、必要になったら買い足すのが安全です。

Q. 途中でプランを変えたり解約したりできる?

A. サービスごとにルールが違うので契約前の確認が必須です。スマレジは公式FAQで「契約期間の縛りや解約金は特にありません」としつつ、有料プランの解約は2営業日前までの手続きが必要で、解約するとデータが全て消えるため無料プランへの変更を推奨としています(支払いはクレジットカードのみ)。STORESのスタンダードプランは、解約を申し出ても契約期間中は利用扱いとなり、途中解約による返金はありません。

Q. 導入費用に補助金は使える?

A. IT導入補助金などの対象になるケースがあります。条件や対象サービスは年度によって変わるため、各サービスの公式サイトと補助金の公式情報で最新の内容をご確認ください。

金額を公開していないサービスもあるので、候補が絞れたら見積もりを取るのが確実です。ポスタスは資料請求・問い合わせで料金とサポート内容をまとめて確認できます。先に取り寄せておくと判断がラクになりますよ。

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まとめ

POSレジの費用相場は、初期費用・月額・周辺機器・決済手数料の4分解で考えると迷いません。

  • 月額は0円から1万5千円台まで幅がある。無料プランは「使える範囲」の条件までセットで確認する
  • 周辺機器はiPadから買い揃えるなら15万円前後が目安、手持ちのiPadがあれば5万円台から
  • 比較すべきは「レジの月額」ではなく「レジまわりの総コスト」

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