「POSレジを調べていたら、スマレジとSTORESレジの2つに絞れた。でも、ここからどう決めればいいの?」

どちらも無料から始められる人気のPOSレジなので、迷うのは当然です。ただ、この2つは出身も得意分野もかなり違うサービス。自分のお店のやりたいことと照らし合わせれば、答えは意外とスッキリ出ます。

この記事では、スマレジとSTORESレジを料金・機能・連携の軸で比較し、個人サロンや小さなお店のタイプ別にどちらが合うかを整理しました。

両サービスはどんなPOSレジ?

スマレジとは

株式会社スマレジが提供するクラウド型POSレジです。iPadを軸にした業務用設計で、無料プランから始めて、事業の成長にあわせて顧客管理・売上分析・在庫管理などの本格機能を解放していける「段階的に育てるレジ」。サロン・小売・飲食まで幅広い導入実績があります。

STORESレジとは

STORES株式会社が提供するPOSレジアプリです。ネットショップ作成サービスから発展したSTORESブランドの一員で、ネットショップ・予約・キャッシュレス決済とレジを1つのアカウントで運用できるのが最大の特徴。ECと実店舗をまたいだ物販に強みがあります。

ひとことで言うと、**「レジとしての本格機能を極めるスマレジ」と「ネットショップまで含めた一気通貫のSTORESレジ」**という性格の違いです。

比較表【2026年8月時点】

比較項目 スマレジ STORESレジ
月額料金 スタンダード0円 / プレミアム5,500円 / プレミアムプラス8,800円(税込・1店舗につき) 無料から(一部機能は有料)
対応端末 iPad / iPhone(iOS) iOS / Android両対応
顧客管理 プレミアムプラス(月8,800円)以上 基本機能
売上分析 スタンダードでも日別・時間帯別・商品別は可(月別分析はプレミアム以上) 基本機能
ネットショップ連携 控えめ STORESネットショップと在庫一元管理
予約システム連携 別サービスとの組み合わせ STORES予約と連携
決済 PAYGATE(株式会社スマレジ提供)等を別契約 STORES決済と連携
こんな方に 顧客管理・分析を本格運用したい 物販・ECもまとめて運用したい

※料金・機能は改定されることがあります。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

スマレジの詳細

スマレジとSTORESレジを徹底比較【個人店向けPOSレジ】 挿絵1

料金プラン(2026年8月時点・税込/1店舗につき)

プラン 月額 顧客管理 主に使える範囲
スタンダード 0円 × 会計・商品在庫管理・締め処理・目標予算管理・売上分析(月別分析を除く)・メールサポート。商品管理は1,000件まで
プレミアム 5,500円 × 上記+複数店舗管理・ユーザー権限設定・操作ログ管理・スマレジAPI/外部システム連携・PL管理・月別の売上分析
プレミアムプラス 8,800円 上記+顧客管理(10万件)・ポイント管理・電話サポート・セルフレジ・自動釣銭機連携
フードビジネス 15,400円 上記+モバイルオーダー・オーダーエントリー・キッチン伝票出力
リテールビジネス 15,400円 上記+小売店向け在庫管理・受注管理・免税手続き電子化

サロンで「顧客カルテ」を目的にスマレジを選ぶなら、対象はプレミアムプラス(月8,800円)以上です。ひとつ下のプレミアム(月5,500円)では顧客管理は使えないので、ここは見積もりの前に押さえておきたいポイントです。

料金プランの詳しい内訳はスマレジの料金プラン完全解説、サロンでの使い勝手はスマレジは美容室で使える?をご覧ください。

スマレジは資料請求とオンライン相談がどちらも無料です。「うちの店だと結局どのプランで、月いくらになるのか」を人に聞いてから決められるので、プラン選びで迷っている段階の方に向いています。

メリット

  • 無料のスタンダードプランから段階的に拡張できる。開業初期は無料で始めて、スタッフを雇ったり顧客カルテが必要になったりしたタイミングで有料プランへ上げられます
  • 顧客管理・売上分析が強い。顧客別の来店履歴、時間帯別・商品別の売上分析など、「経営を見える化する道具」としての設計が手厚いです
  • 業種別の導入事例が豊富。サロン・美容業態のノウハウが蓄積されています

デメリット・注意点

  • iPad(iOS)中心の運用で、Androidタブレットでは使えません
  • 顧客管理を使うにはプレミアムプラス(月8,800円・税込)以上が必要です。複数店舗管理・ユーザー権限設定はプレミアム(月5,500円・税込)以上(2026年8月時点)
  • 決済は別契約が必要で、レジ料金とは別枠でコストを見積もる必要があります

サロンでの活用シーン

たとえば美容室の場合、プレミアムプラスプラン以上を使えば、お客さまの前回施術メニュー・使用薬剤・来店周期を顧客ごとに記録できます。「前回いつ来て、何をしたか」がレジの画面で確認できるので、紙のカルテを探す手間がなくなります。

一方、売上を数字で見る部分は無料のスタンダードプランでも始められます。日別・時間帯別・商品別の売上分析はスタンダードの範囲に含まれているので、「水曜の午後は空いているから割引キャンペーンを打とう」といった判断は開業直後からできます。月別で推移を追いたくなったらプレミアム以上、お客さま単位でリピートを追いかけたくなったらプレミアムプラス以上、という順に上げていくイメージです。

STORESレジの詳細

メリット

  • 月額0円から始められて、iOS・Android両対応。手持ちのスマホ・タブレットをそのままレジにできます
  • ネットショップ・予約・決済との一気通貫運用。STORESブランドで揃えると、店頭とオンラインの売上・在庫がひとつの管理画面にまとまります
  • 物販・在庫管理に強い。店販商品をECでも売りたいサロンとの相性は抜群です

デメリット・注意点

  • 顧客管理や高度な売上分析は、スマレジの上位プランに一歩譲ります
  • 機能をフル活用するには、決済・ネットショップなど複数サービスの契約が必要です
  • 一部機能は有料プランでの提供です

店販×EC連動の活用シーン

たとえばネイルサロンで店頭販売しているハンドクリームやネイルオイルを、STORESのネットショップでも同時に販売するケースを考えてみてください。STORESレジとネットショップを連携させると、店頭で1個売れればネットショップの在庫数も自動で1個減ります。「店頭で売れたのにECでも注文が入って在庫切れ」という事故を防げるのが、一気通貫運用の実力です。

施術後に「次のケアにはこれがおすすめですよ」と紹介した商品を、お客さまが帰宅後にネットショップで注文する――そんな導線がひとつのアカウントで完結します。物販の売上比率を伸ばしたい方には見逃せないポイントです。

STORESレジ単体の詳しいレビューはSTORESレジは美容室で使える?にまとめています。

タイプ別おすすめ

顧客カルテ・リピート分析を本格運用したい → スマレジ

美容室やエステのように「顧客ごとの履歴が命」の業態で、リピート対策を数字で回したいなら、顧客管理が使えるスマレジのプレミアムプラス以上が向いています。「前回の来店から3ヶ月以上経ったお客さまのリスト」を抽出して再来店を促すといった施策も、顧客管理があれば仕組みとして回せます。月8,800円(税込)の固定費に見合うかは、リピート1件あたりの単価と照らして考えてみてください。

物販・ネットショップも展開したい → STORESレジ

店販商品のオンライン販売や、ECと店頭の在庫一元管理をしたいなら、STORESレジ一択に近い選択です。ネットショップが本業出身のSTORESならではの強みです。施術後に紹介した商品をお客さまが自宅からネット注文できる導線も、追加の開発なしで作れます。

Android端末で運用したい → STORESレジ

手持ちのAndroidタブレット・スマホを使いたい方は、iOS専用のスマレジは選択肢から外れます。開業直後で初期費用を抑えたい方にとって、手元の端末をそのまま活用できるのは大きなメリットです。iPadの新規購入費用を内装や備品など別の開業資金に回せます。

将来の多店舗展開を見据えている → スマレジ

2号店の展開や本格的な在庫・予算管理まで視野に入れるなら、上位プランで拡張できるスマレジが長く付き合えます。複数店舗管理・ユーザー権限設定はプレミアム(月5,500円・税込)以上で使えるので、事業が成長してもレジを入れ替えずにそのまま拡張できる設計です。

そもそもの「サロンに必要なPOSレジの選び方」から整理したい方は、サロン向けPOSレジの選び方ガイドもあわせてどうぞ。

よくある質問

スマレジとSTORESレジを徹底比較【個人店向けPOSレジ】 挿絵2

Q. どちらも本当に無料で使えますか?

A. どちらも無料プランがあります。スマレジは無料のスタンダードプランでも会計・商品在庫管理・締め処理・売上分析(月別分析を除く)まで使えますが、顧客管理はプレミアムプラス(月8,800円・税込)以上です。STORESレジも一部機能は有料です。無料の範囲で足りるかは、顧客カルテを使うかどうかで大きく変わります。

Q. キャッシュレス決済の手数料はどちらが安いですか?

A. スマレジは同社が提供するマルチ決済端末**PAYGATE(ペイゲート)**などを別契約する形で、STORESレジはSTORES決済と連携します。PAYGATEの手数料は2026年8月時点でクレジットカード1.98%〜・電子マネー3.24%・QRコード2.00%〜ですが、クレジットカードの1.98%〜は「中小事業者向けプラン」の料率で、次の5条件すべてに当てはまる事業者が対象です。

  1. 直近1年間のVisa・Mastercardの合計売上高が2,500万円以内であること
  2. 中小企業庁が定める中小企業の定義に該当すること
  3. 対象外業種(ホテル・宿泊施設、レンタカー、交通機関、旅行代理店、百貨店、たばこ関連販売、不動産業)でないこと
  4. 上場企業およびその企業グループに属していないこと、上場企業のフランチャイズ加盟店でないこと
  5. 新規加盟店としてクレジットカード決済を導入すること

条件を満たさない場合は料率が変わるため、この数字だけで比較しないほうが安全です。最新の料率と条件は公式サイトでご確認ください。

Q. エステサロンでもPAYGATEは使えますか?

A. スマレジ公式のFAQでは、エステサロンや学習塾などの継続的役務ではPAYGATEを利用できないと案内されています(回数券の前払いによる支払いも同様)。エステ・スクール系で回数券や継続コースを扱う予定がある方は、申し込み前にこの点を必ず確認してください。

Q. 決済の申し込みからどのくらいで使えますか?

A. PAYGATEの公式「導入・審査の流れ」では、加盟店審査は1〜2ヶ月と案内されています(クレジット・電子マネーで1ヶ月程度、QRコード決済で〜2ヶ月程度)。一方で別ページには「審査は最短15日」、よくある質問には「申し込みから端末が手元に届くまで最短15日前後」という記載もあり、決済種別や書類の状況で幅が出ます。オープン日が決まっている方は、長いほうの1〜2ヶ月を前提に逆算しておくと安心です(2026年8月時点)。

Q. 途中で乗り換えられますか?

A. 可能ですが、商品マスタの再登録や売上データの引き継ぎに手間がかかります。どちらも無料で試せるので、開業前に両方触って決めるのがおすすめです。

Q. 機械が苦手でも設定できますか?

A. どちらもスマホアプリの感覚で設定できます。スマレジはオンライン相談やショールームで導入サポートを受けられるので、不安な方は相談してから決めると安心です。

Q. 導入にかかる初期費用はどのくらいですか?

A. どちらもアプリ自体は無料でダウンロードできます。ハードウェアとしては、レジに使うiPadやタブレット、必要に応じてレシートプリンター・キャッシュドロー等の周辺機器が主な初期費用です。決済端末を入れる場合は別枠で、PAYGATEのマルチ決済端末は39,600円(税込・2026年8月時点)です。スマレジはショールームで実機を試せるので、「何を買い揃えればいいか」の相談も含めて事前に確認しておくのがおすすめです。

物販もオンラインに広げたい方は、STORESならネットショップの開設まで無料で試せます。アカウントを作って商品を1つ登録してみるだけでも、店頭とECをまとめて回すイメージが具体的になります。

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まとめ

スマレジとSTORESレジの選び分けは、次の3点に集約されます。

  • 顧客管理・多店舗展開を重視するならスマレジ(ただし顧客管理はプレミアムプラス/月8,800円・税込以上)
  • 物販・ネットショップとの一体運用を重視するならSTORESレジ
  • どちらも無料から始められるので、迷ったら両方試してから決める

POSレジは毎日使う商売道具です。料金表の比較だけで決めず、「自分のお店が1年後にどうなっていたいか」から逆算して選んでみてください。

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